蒸溜所訪問

グレンキンチー(Glenkinchie)のニューフェイス

グレンキンチー(Glenkinchie)蒸留所の歴史は1837年にまでさかのぼり、イースト・ロージアンに建てられ、その名はキンチー・バーンにちなんで付けられたもので、ローランド地方にあるジョニー・ウォーカーの故郷として古くから知られています。蒸留所のオーナーであるディアジオ(Diageo)は、グレンキンチー蒸溜所の敷地内に訪問者を受け入れる新施設を作り、庭園を造園術で美しく整えるという、何百万ポンドもかけた改装をちょうど終えたところです。新型コロナウイルスのパンデミックのため、今のところすべての訪問は延期されていますが、エディンバラの南部で短い旅をすることができたときには、この変化が私たちにとって何を意味するのか理解できるだろうと考えています。

グレンキンチーの庭園は、蒸溜所のストーリーには欠かせないもので、イースト・ロージアンの野生の花や果樹園からアイディアを得て構想された35,000平方フィートの新しい庭園空間が設けられています。地元のフーズハニー(Hoods Honey) 社とのパートナーシップは、夏の間にはそれぞれ最大65,000ほどになる蜂のコロニーが居住するという、蒸溜所の庭に収容された3つの蜂の巣に象徴されています。

グレンキンチーでは今後、「野生のウイスキー」というフレーバー体験や、花とカクテルについてのマスタークラスなど、インタラクティブなウイスキーのテイスティングセッションの開催を予定しています。

元々は1924年の大英帝国博覧会のために建設されたという、グレンキンチーを一度でも訪れたことのある人なら忘れることはないであろう、蒸溜所の模型があります。  それは現在は復元され、現場のその仕組みはすべてミニチュアの中に捉えられています。

ジョニー・ウォーカーの有名なキャラクター『ストライディング・マン』は、エディンバラを拠点に活動するアーティスト、アンジェラ・ジョンストン(Angela Johnston)の手によってカラフルなフローラルに生まれ変わりました。そして、蒸溜所の害虫捕りのチャンピオンであり、蒸溜所のマスコットとなったスコティッシュ・ディアハウンドのブルースが加わりました。

蒸溜所の改装により、新しいバーとカフェ、様々なウイスキーやカクテルを試飲することができるテイスティングエリアが建設されました。

蒸溜所の建物はビクトリア朝時代の赤レンガ造りで、内部と外部が改装され、受付エリアは蒸溜所周辺の自然の景観からヒントを得て明るい色調に新設されました。

グレンキンチーの蒸溜室は変わらないままで、スコットランド最大級のウォッシュ・スチルがあり、その容量は約31,000リットル、年間200万リットル弱のアルコールを生産しています。

グレンキンチーの倉庫は最大10,000樽を貯蔵することができ、その一部が訪問者のための展示用となっています。