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01 Cover
02 Gathering preview
03 Guinness World Record attempt
04 International whisky
05 Maverick Tasting
06 Whisky history: record breakers
07 Partner bars
08 Share a dram with...

パートナーバー

日本の宝石

日本はウイスキーの旅行先として必ず含めるべき場所で、ソサエティには素晴らしいパートナーバーのリストがある。そこに行けば業界で最も熱心で知識豊富なバーのオーナーと共に忘れ難いウイスキー体験を創造できるだろう。Unfiltered誌編集長のリチャード・ゴスランは、ザ・ヴォルツを訪問したバー・セレーネの田村荘一氏とバー・オスカーの長友修一氏に会い、二人の店とソサエティのウイスキーへの情熱について詳しく聞き出した。

BAR SELENE

〒310-0021茨城県水戸市南町3-6-26ニューヨークビル2F

田村荘一氏は、東京から約110キロ離れた水戸市にあるバー・セレーネを30年以上にわたり経営してきた。その間、彼はザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティの強力な支援者であり続け、バーではソサエティの約120種類のボトルが提供されている。

「ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティのウイスキーを味わう喜びは、限定的な愛好者グループを形成しています。宝物を飲む特権に喜んで投資したいと考える特別な仲間たちです。」と田村氏は語る。「同じ志を持つ愛好家と共に、最高の1杯を称えつつ、ウイスキーの景色を巡るのは光栄なことです。」

田村氏は最新の製品を探求するために定期的にソサエティのボトルのテイスティング会を開催しているが、自身のヴォルツ・コレクションにも熱心で、私たちの古くかつ貴重なウイスキーを顧客と分かち合っている。

「ヴォルツ・コレクションは卓越性の頂点の証であり、その瞬間の最高かつ稀少な表現の展示の場でもあります。ひと口ひと口が職人技の極みを具体化しているのです。私の使命はこの素晴らしい体験を仲間のウイスキー愛好家たちと分かち合うことです。ヴォルツ・コレクションのボトルすべての購入は個人ならば途轍もない贅沢ですが、バーのオーナーなので、その威光を味わうため入手可能な方法を作り上げ、私個人のコレクションから自分なりのヴォルツ・コレクション・テイスティングセットを作って究極のウイスキーとの遭遇を提供しています。

上記: BAR Seleneで行われた試飲会

私にとって、これがソサエティのパートナーバーであることの本質、素晴らしいウイスキーを分かち合う使命の具体化なのです。」

田村氏は2011年に東北を襲った地震と津波のため店が使えなくなり、壊滅的な打撃から立ち直らなければならなかった。その後、彼は店を移転し、バーのくつろげる雰囲気を再構築した。

また田村氏は、2002年に15年物の余市ウイスキーを持参してザ・ヴォルツを訪問して以降、ジャパニーズウイスキーの喜びをソサエティに紹介する手助けをしてくれた。そのことにも大いに感謝の意を表したい。

「ジャパニーズウイスキーはまだ今日ほどの高評価を獲得しておらず、当時のザ・ヴォルツのスタッフにとって余市の15年物は目新しいものでした。この日本の宝石との記念すべき最初の遭遇となったのです。私は彼らにその真髄を味わってほしいと頼み、展開するジャパニーズウイスキーの物語の証としてボトルを残していきました。」

ソサエティは同じ年、初のジャパニーズウイスキーをボトリングした。「賢いウイスキー愛好家は、ウイスキーの偉大さは地理的国境を超えると理解しています。ソサエティのウイスキーの魅力は人を招き寄せます。そして私の心は、格別のフレーバーを愛する際に国籍は関係ないとわかっているのです。」

http://www6.plala.or.jp/barselene/index.html

https://goo.gl/maps/V36kBQPgX8p2HQAG6

上記:田村荘一氏、BAR Seleneでのソサエティボトリングのセレクションと共に

BAR OSCAR

〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名1-10-29 ステージ1大名 6F

九州を訪れれば、長友修一氏が経営する2つのバーでもてなしを受けることができる。ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティのパートナーバーであるバー・オスカーとバー・オスカー姉妹店のバー・パルムドールだ。

長友氏の蒸溜酒およびウイスキーへの献身は東京・銀座の有名なバー・ロオジエで、伝説の「スーパー・バーテンダー」上田和男氏を師と仰いだ修業時代に遡る。その後、故郷の福岡に戻った長友氏は、1996年、自身の象徴的な事業である、有名なバー・オスカーを立ち上げた。

酒業界への情熱に火がついたのは、高校時代にバーでアルバイトをしたのがきっかけです。さまざまな種類の酒を探求しているうちに、業界の人々が驚くほど歓迎してくれることに気づきました。卒業後は、この活気ある世界でキャリアを積みたいと切望しました。それ以来、私は心からこの業界を愛してきて、一度も振り返ったことはありません。

「初めてザ・ヴォルツに足を踏み入れた時は、思わず圧倒されるような瞬間でした。この経験は私の先入観を打ち砕き、ウイスキーへの愛で結ばれた温かく情熱的なコミュニティを見せてくれました。」

バー・オスカーは、崇拝されるジャズ・ピアニスト、オスカー・ピーターソンから名付けられている。バーの贅沢なインテリアはアフリカ産ブビンガの一枚板で作られたカウンターで一層際立っている。大きな窓からは都会の夜の息を呑む景色が広がり、忘れられない舞台装置を作り上げている。

上:福岡のバー・オスカーにて長友修一

バー・オスカーとバー・パルムドールは共同でソサエティのボトル250本の感動的なコレクションを展示しており、長友氏はソサエティのウイスキーを自分のカクテル・クリエイションに取り入れて、フレーバーを高め、それ自体が芸術作品と呼べる1杯を作り上げている。

「大切なお客様のためにカクテルを作る際には、フレーバーを強めるためにソサエティのモルトウイスキーを自信を持って取り入れています。」と、彼は語る。「ブレンデッドスコッチのハイボールであれクラシックなロブ・ロイであれ、ソサエティのウイスキーを加えることで特別な仕上がりになります。またバー・カウンターの目立つ場所にソサエティのユニークなボトルを並べることに決めていて、この素晴らしいコミュニティの喜びをお客様皆さんと共有しようとしています。

バー・オスカーはウイスキーを飲む場所以上の存在で、ウイスキー愛好家のための聖域であり、ミクソロジーの探求とさまざまな種類の蒸溜酒を提供しています。そして、常連のお客様の間に仲間意識を育てて、ウイスキーの本質が織りなす複雑なタペストリーを共に称えることを目標にしています。

ザ・ヴォルツで過ごした時間は私の中の情熱に火をつけ、ソサエティの本質を大切にし、称えたいという気持ちにさせてくれました。この素晴らしい旅を日本にいるバー・オスカーとバー・パルムドールのお客様と分かち合うのが待ち切れません。」

https://www.facebook.com/pages/Bar-Oscar/290128031049544

https://goo.gl/maps/HnB2gMejG7q4f8iR8

BAR SELENE とBar Oscarは、日本と世界に存在する160店のザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティ・パートナーバーに名を連ねている。完全なリストをご覧いただくには、 https://smws.com/venues/partner-bars/にアクセスしてください。